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TAA(Trans Atlantic Agreement)

大西洋航路協定。大西洋航路の同盟,盟外12社が航路安定化を目指して結成した協議協定で,1992年8月31日に米連邦海事委員会の認可を受け,1993年1月から活動を開始した。特徴としては,①最大25%までのスペース凍結が可能な船腹調整制度の導入。②メンバー間でのスペースチャーター協定や機器交換協定の締結が可能なこと等があげられる。1994年3月時点でのメンバーは15社。欧州荷主団体から競争規則違反だとの申し立てに基づき,欧州委員会がこの協定の合法性について調査を進めている。

TACT(Tokyo Air Cargo Terminal)

千葉・原木(ばらき)の航空貨物専用ターミナル。成田空港で輸出入される航空貨物の荷捌き,保管,通関などの業務が行われる一大ターミナル。

T/C(Time Charter)

→定期傭船契約

TDA(Transpacific Discussion Agreement)

太平洋航路協議協定。太平洋航路の秩序安定化を目的に,同航路に配船している主要同盟,盟外船社の首脳が意見を交換するための協定で,1989年10月16日に発効した。メンバーは,APL,Evergreen,Hanjin,Hyundai,KL,Maersk,MOL,OOCL,Sea-Land,Yang Mingの13社。でスタートした。

TEU(Twenty-foot Equivalent Unit)

コンテナの本数を20フィート・コンテナに換算した場合の単位。(参)FEU

THC(Terminal Handling Charge)

コンテナターミナル内における荷役料金。欧州同盟とアジア関係同盟・協定が課徴しているサーチャージで,名称は同じだがその内容は欧州とアジアでは異なる。欧州航路の場合は,同盟のベースレートに含まれていたコンテナ・ターミナルでの諸費用を外出しにし,別途のチャージとして各国の通貨圏で課徴し始めたもの。アジア関係航路は,ターミナルでの諸掛かりや空コンテナの回送などのコストの一部をカバーする目的で新たに導入されたチャージのことである。他に単なるコンテナターミナル内における荷役料金を指すこともある。

TOFC(Trailer On Flat Car)

コンテナをシャーシに積載したままの形態で貨車積みする方式。ビギー・バックともいう。(参)COFC

TP(Tokyo Peil)

東京湾中等潮位。わが国における陸地の標高の基準面。略号T.P.が用いられるが,これは国内でしか通用しない。横浜港工事用基準面は,TP-1.090。

TPDA(Trans Pacific Discussion Agreement)

太平洋航路協議協定。北太平洋航路における過当競争を拝し,秩序維持の回復を目的とし,同航路に就航する盟外船社を含む主要13船社が参加し,昭和63年に結成。第一段階では,各社約10%の船腹削減(スペース凍結)を打ち出している。

TPFC(Trans-Pacific Freight Conference of Japan)

日本/米太平洋同盟。日本からカナダを除く北米西岸およびハワイを管轄する同盟で,MLB,IPIなどのIntermodal Authority(複合輸送管轄権)を持つ。

TRADENET

トレードネット。シンガポールにおけるコンピューターを利用した自動通関システム。通関業務にかかる政府機関を関連企業を接続し,通関に必要な申請と承認をすべてコンピューターを通じて休日なしの24時間体制で行っている。

TRS(Terminal Receiving System)

→上屋戸前受制度(うわやとまえうけせいど)

T/S(transhipment)

→トランシップメント

TSA(Transpacific Stabilization Agreement)

太平洋航路安定化協定。TDAメンバーが運賃安定化のために締結した協定。その保有船腹量に応じて一定のスペースを凍結し,違反の場合はTEU当たり500ドルの罰金を徴収すること等が骨子となっており,1年ごとに見直される。1989年3月5日に発効した。1994年3月現在のメンバーは,邦船3社,APL,Evergreen,Hanjin,Hapag-Lloyd,Hyundai,Maersk,NOL,OOCL,Sea-Land,Yang Mingの計13社。

TSCS(Trans-Siberian Container Service)

日本~ボストチヌイ間をコンテナ船で結び,ボストチヌイからソ連・東欧諸国の国境までをシベリア鉄道で,それ以遠を欧州鉄道/トラック/船舶などのモードを利用してコンテナ貨物を複合一貫輸送するサービスの名称。SLBとも呼ばれる。現在は,ロシア国内の混乱のため,このルートの利用貨物は激減している。(参)SLB

TSL

→テクノ・スーパー・ライナー

TSR(Trans Siberian Railroad)

→SLB

T/T(Transit Time)

目的地までの所要日数をいう。

TTB(Telegraphic Transfer Buying)Rate

対顧客電信買相場。外為銀行が顧客から外貨を買い入れるときの相場。(反)TTS

TTS(Telegraphic Transfer Selling)Rate

対顧客電信売相場。外為銀行が顧客に外貨を売却するときの相場。(反)TTB

TVR(Time Volume Service)

新米海事法にS/Cとともに盛り込まれた運賃形態の適用法で,特定品目について,数量,期間を限定したうえで割安な運賃を設定するもの。

TWRA(Transpacific Westbound Rate Agreement)

北米復航運賃協定。米国,カナダ諸港及び内陸地点から日本,韓国,台湾,シベリア,中国,香港,マカオ,ベトナム,カンボジア,タイ,ラオス,フィリピン,シンガポール,マレーシア,ブルネイ,インドネシアの港及び内陸地点までを管轄地域とする運賃協定。1985年1月5日に発効。